エチオピア イディド・イルガチェフェ、販売開始です。

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    エチオピア・イルガチェフェ、数年ぶりに販売を再開しました。

    柑橘系のフレーバーが大きな特徴の一つのイルガチェフェですが、今回のイディド・イルガチェフェはほのかな柑橘系の香りを包み込む甘みのある豊かなフローラルな香り。複雑な甘さと相まって、とても美味しいと思います。

    以前のイルガチェフェのような際立つシトラスフレーバーとテイストをイメージすると少し違うと思われる方もいらっしゃるかもですね。

    【イディド・イルガチェフェとは】
    この豆はGedeo地方のイルガチェフェ地域に位置する、600名程の生産者で構成されているIDIDO協同組合にて生産されています。

    イディド・イルガチェフェはイルガチェフェ地方で産出されるコーヒー豆の中でも、特に品質に優れた豆の一つとして知られています。ぜひ味わってみてください。

    下記、左がエチオピア、右がメキシコの豆です。


    以前もそうでしたが、イルガチェフェの豆は他の産地の豆に比べて一回りふたまわり小さな粒。小さくてきれいなそろった形をしているのが特徴的です(少しわかり難いかな^^)。

    【過去数年間のエチオピア産の残留農薬問題について】

    コーヒーに興味のある方はご存知の方も多いかと思いますが、数年前にエチオピア産コーヒー豆から連続して残留農薬が検出され、国内へのエチオピア産豆の輸入がほとんどストップする状態が続いていました。

    実は国内産農産物と比較して、比べ物にならないくらいの厳しい残留農薬基準がコーヒー豆には設定されているのですが、これで逆に驚いたのは直接口に入るはずの国内産農産物に対する残留農薬基準がコーヒー豆より圧倒的に緩い基準が設定されていることでした。(インターネットで簡単に調べることができます。)

     

    コーヒー豆の残留農薬の検査の問題は国家間レベルでの話になるので(他国での輸入は問題ないのに日本だけ輸入できないという状況/輸入基準について)、民間のコーヒー会社は推移を見守るしかない状況が続いてきました。この間、エチオピア産豆には輸入の際に3種類の残留農薬の検査が義務付けられていました(2011年7月現在は1種類γ-BHCのみ)。
     
    原因はおそらく麻袋に残っていた農薬であろう、という説もありますが、エチオピア政府や日本の関係者の調査を経ても、結局のところは原因はわからずじまいとのことです。有機の豆で事前に取り寄せた2度のサンプリングでは検出されなかったにもかかわらず、実際の輸入の際に検出された例もあります。そのため、万が一の検出を恐れて、エチオピア産コーヒー豆の輸入が一斉に止まっていたのがここ数年の出来事でした。(万が一でも検出されたら、そのコーヒー豆のロットはすべて廃棄もしくは積み戻さないといけないので)
     
    従って、ここ数年、この残留農薬の問題の状況を見守るために弊社も涙をのんでしばらく輸入を控えていました。前述のように現在もエチオピア豆の輸入の際には厚生省への食品申請の際に残留農薬の検査命令が出されるので、国内での流通量は限られている状況のようです。もちろん今回の輸入でも検査命令が出されましたので(上記γ-BHC)、その検査(あ、有料です。もちろん)を経ての輸入となっています。



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